このコースは、ミッチェル・コザック博士が教授をしておられるアメリカ、マサチューセッツ州ケンブリッジにあるレスリー大学の表現アーツセラピーの授業で実際に教えておられるカリキュラムの一部となっています。日本で初めてオンラインでご提供するコースです。
ミッチェル・コザック博士は、表現アーツセラピーの第一人者として、長年にわたり米国レスリー大学で表現ア-ツセラピーを教えておられます。臨床カウンセラーとしての経験も豊富で、国際表現アーツセラピー協会でも会長を務められた経歴もお持ちで、認定表現アーツセラピストとしても著名な先生です。
また、ジャズミュージシャンという側面もお持ちのミッチェル博士のワークショップではいつも彼の即興演奏をBGMにワークを進めることが出来て、その音を楽しみ、即興的な音の世界に導かれながら、クリエイティビティ―(創造力)とイマジネーション(想像力)を駆使しながら体験的にも学びを深めていくことが可能です。
日本では、まだあまり馴染みのない表現アーツセラピーですが、海外ではトラウマや発達障害の治療などにアーツセラピーが用いられている事例は多くあり、その研究も進んでいます。このコースの目的は、表現アーツセラピーの基本原理と実践例を紹介することです。
音楽、音響、ムーブメント、ストーリーテリング(物語創作)、詩、ヴィジュアルアーツ、ドラマ(演劇)など、あらゆるアーツを健康と幸福のために統合することについての哲学と活用方法を紹介します。故パオロ・クニル博士のインターモーダル理論やショーン・マクニフ博士が提唱された医学としてのアーツの理論など、表現アーツセラピーの分野の創始者たちの主要な理論を探求していきます。
■目的
・健康的な心身の幸福を維持するために、歴史を通じてアーツがどのように用いられてきたのかを理解し、その概要を学びます。
・表現アーツセラピーの理論とモデルを明確にします。
・表現アーツセラピーの原理と実践を、個人的に、また、専門的に応用する能力を身につけます。
▮内容
・創造性、感受性、共感、思いやりの気持ちを呼び起こすために、呼吸、音、ドラム演奏、ムーブメント、アートワークを用いた、ガイド付きの体験ワークに参加します。
・より健康的な状態へと向かって進めるように、イメージ、リズム、音で遊びます。
・イメージ、リズム、音の可能性を広げることで、貴方の身体と心の中に固まって立ち往生している場所を開き、より良い変化をもたらすことが出来ることを学びます。
■受講対象
セラピスト、カウンセラー、心理士、ソーシャルワーカー、医療従事者、教師、コーチ、アーティスト、役者、ミュージシャン、ダンサー、ボディワーカー、エネルギーワーカーなど。
その他、アートを通して健康で幸福になることに関心がある方。
■トレーニングコース 概要
■本講座
第1回:2024年10月19日(土) 午前8:00~11:00
「表現アーツセラピー入門」
心理学の歴史や医療機関におけるアーツ、すなわち病院におけるアーツセラピーや音楽療法について、また、音楽療法やダンスやドラマセラピーなど、それぞれのアートセラピーの歴史やアメリカでどのように進展してきたのかについて紹介します。韓国や香港、ペルーやトルコなど海外での実践事例についても学びます。表現アーツセラピーの理論や実践事例、
ミッチェル博士の研究テーマである「アチューンメント」、リズムと共鳴、即興、体現化された知性についても紹介します。スティーブン・レヴァイン博士が提唱された理論についても学びます。
第2回:2024年11月16日(土) 午前8:00~11:00
「パオロ・クニルとインターモーダル表現アーツセラピー」
故パオロ・クニル博士、スティーブン・レヴァイン博士、ショーン・マクニフ博士など表現アーツセラピーの先駆者的存在の博士たちが提唱する理論の数々、即ち、インターモーダル理論、ディセンタリング、美的感応などについて紹介します。また、クライアントに合わせたワークの形態の選び方やワークショップの構成方法などについても学びます。
第3回:2024年12月14日(日) 午前 8:00~11:00
「表現アーツセラピーにおけるショーン・マクニフとユングの視点」
ユングの「元型」や「赤の書(Red Book)」について、ユングと表現アーツセラピーの関係について、また、初回に引き続きショーン・マクニフ博士が提唱したユング派の理論についても紹介します。イメージとの対話の方法についても学びます。
■グループコンサルティング
1回目: 2024年11月3日(日)9:00~10:30 <1.5時間>
ファシリテーターは、ジョーンズ・美香博士(米国在住認定表現アーツセラピスト)
2回目: 2023年12月1日(日)9:00~10:30 <1.5時間>
ファシリテーターは、ジョーンズ・美香博士
3回目: 2024年12月21日(日)9:00~11:00 <2時間>通訳付き
ファシリテーターは、ミッチェル・コザック博士
※各講座の内容は講師の意向で急遽変更される場合があることを予めご了承ください。
下記全講座には、スライドを用いた講義と体験ワークが含まれます。
■ミッチェル・コザック 博士による 表現アーツセラピー オンライントレーニングコース 受講生のご感想
表現アーツセラピーを体験的に学べるコース
コースとして、とても充実していると思います。レクチャーとワークのバランスがとてもよいと思います。テキストがあり、講義も連動しているので、相補的に学びを深めてくれると思います。
Zoomなのですが、表現アーツセラピーを体験的に学ぶことができるシステムになっていると思います。
コース3も楽しみににしています。
東京都在住 T・Hさん 女性 精神科医・臨床心理士・公認心理士養成の大学院の非常勤講師(受講歴:コース1、コース2)
リズム、空間、共鳴、響き合い、の大切さを実感
感覚の領域での、感覚的な処理で終わらず、視覚化して言語化することは、とても良いことだと思いました。ミッチェル先生の冷静で俯瞰する視座、そして事務局サイドのみなさんの見守りも一貫していて、安心して取り組めます。 くれぐれも、作りっぱなし、発散して終了、にならないことが大切なのだと思っています。
コース2は、リズム、空間、共鳴、響き合い、の大切さを実感できる内容でした。そしてそれを体感するには、まず自分自身の呼吸や身体に意識を向けること。実際に身体を動かしてそこで生まれてくるイメージをしっかり感じることがとても大切。それらを自然な形で学べたと思います。
大阪府在住 H.Rさま 女性 音楽家(受講歴:コース1、コース2)
治療的なプロセスを体験的に学べました
とてもベーシックで、大事なこと(自分自身と繋がる、世界と繋がる、互いに共鳴する、ミラーニューロンの働きなど)を、体験的に短い時間で伝えてくださり感謝しております。
コース2では、治療的なプロセスに大切な部分を体験的に学ばせていただいたと思っています。
Entrainmentのさまざまな側面を感じながら、自分のエネルギーが他者に少しずつ伝わり、互いに影響を与え合うプロセスを体験できました。
東京都在住 K.Yさま 女性 臨床心理士・大学の学生相談室カウンセラー(受講歴:コース1、コース2)
■講師紹介
ミッチェル・コザック 博士
Mitchell Kossak Ph.D.,
LMHC, REAT
マサチューセッツ州ケンブリッジにあるレスリー大学において、表現セラピープログラムの前ディレクターであり、教授。医療カウンセラーの資格を有し、表現アーツセラピストとしても認定されてる。主な仕事と研究の実績は、リズミックアチューンメント(同調)、即興、サイコスピリチュアル(精神的)およびコミュニティーとしてのアプローチを用いてトラウマに対処する というもので、国内外の学会で紹介されている。
国際表現アーツセラピー協会(IEATA)前会長
2017 年 生涯功労賞であることを示す、シャイニングスター賞を受賞
■講座サポーター紹介
トラウマ療法の専門家
表現アートセラピスト
ジョーンズ・美香
日本大学大学院芸術学研究科修了。
米国、レスリー大学大学院表現アートプログラム修了。
ヨーロピアン大学院表現アーツセラピー博士課程修了。
マサチューセッツ州臨床心理士。
Parent and Child Interaction Therapy 公認心理士。
Trauma Focused Cognitive Therapy 公認心理士。
日米において、二十数年間、メンタルヘルスクリニック、病院、学校、就労支援プログラムなどで臨床やカウンセリングやセラピストの養成などに従事する。現在はマサチューセッツ州にある表現アーツセラピーセンターのクリニカルスーパーバイザーとして人材の育成と共に、子どもから大人までのクライアントに表現アーツセラピー及びカウンセリングを提供している。専門はトラウマ療法およびインターモデル(複合的)表現アーツセラピー。
■通訳
一般社団法人アーツ・コミュニケーション・ラボ代表
北尾 真理子
21年半、神戸にある外資系企業に勤務し、2007年4月に同社を退職。
株式会社ダイバーシティオフィスKITAOを設立。
2014年6月に一般社団法人アーツ・コミュニケーション・ラボを設立し、理事長に就任。
個々人が違いを最大限に活かし活躍できる社会を作るために必要なダイバーシティ(多様性)の尊重と活用や、ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)の実現推進の手段として、アーツセラピーが奏功すると信じ、アーツセラピーを広めたいという一念で当法人を設立。アーツセラピーが、日本に比べてより周知されている欧米のアーツセラピーのノウハウを日本に紹介するため、海外のアーツセラピーの勉強会にも参加(2015年IEATA於香港、2019年EGS於アイルランド、2023年IEATA於台湾)し、EGS前教授のマーカス・スコット-アレクサンダー博士やアメリカのレスリー大学教授のミッチェル・コザック博士とつながり、2021年から海外講師によるアーツセラピーの講座をオンラインで通訳付きで提供。当法人の理念「世界と日本のアーツセラピーをつなぐ架け橋となる」を実現し続けるために、世界最先端のアーツセラピーと日本の専門家の方々とをつなげることを目的に、日夜、奮闘中。
■概要
日時 |
■本講座
全9時間(3時間×3回) 各回 8:00~11:00
2024年10月19日(土)
2024年11月16日(土)
2024年12月14日(土)
■グループ コンサルティング
全5時間(1.5時間×2回、2時間×1回)
2024年11月3日(日)9:00~10:30 ジョーンズ・美香博士
2024年12月1日(日)9:00~10:30 ジョーンズ・美香博士
2024年12月21日(土)9:00~11:00 ミッチェル・コザック博士
|
会場 |
オンライン(Zoom) |
受講料金 |
330,0000円 → 日本初開講 特別価格 220,000円
※今回限りの特別価格です。
(分割払いも用意されています。ご相談ください)
受講料金には下記を全て含みます。
・PPT資料(英文と翻訳付き)
・通訳
・アンケート回答時の翻訳(文字数無制限)
・本講座、グループコンサルティング録画版
・会員サイトの利用(資料の共有・録画視聴ができます)
※表示価格はお支払総額となります。
|
お申込み |
お申込みはこちらから
先着順:定員になり次第受付終了
お申込み締め切り:2024年10月10日
|
主催 |
一般社団法人アーツ・コミュニケーション・ラボ |
■詳細・募集のご案内は当法人発行のメールマガジン「ACL通信」から、いち早く情報をお届けいたします。
ご登録は
こちらから
・メールマガジンへのご登録は無料です。
・メールマガジンではアーツコミュニケーションに関する講座やワークショップのご案内、アーツコミュニケーションに関する情報をお届けしています。
・メールマガジンご登録後、ご案内が不要な場合はお客様ご自身で解除の手続きが可能です。